Emma Rose Antiques

ヴィクトリア朝時代、様々なおもしろ便利アイテムが発明されましたが、こちらはその一つ、スプーン・ウォーマーになります。

当時のお屋敷は天井が高く、もちろん暖房設備などもありませんから、広いダイニング・ルームなどは常に寒い状態でした。
冬場などはカトラリーもキンキンに冷えてしまうため、それを少しでも緩和するために考え出されたアイテムなのでしょう。
台所で熱いお湯とスプーンを入れたものを召使がそのままの状態でダイニング・ルームまで運び、主人やゲストに使用直前に渡していました。
寒い部屋での食事中、暖かいスプーンを手にしてほっこりする光景が目に浮かびます。

現代の住宅ではそのような使い方は必要ないですが、パーティーでカトラリーを入れておいたり、花瓶としても使えますし、そのまま置いておくだけで絵になります。

本国イギリスでもなかなか流通しない、とても人気の高いコレクターズ・アイテムです。

※花瓶とビスケット・ウォーマーは含まれておりません

材質：シルバー・プレート
産地：英国
メーカー：不明
年代：1860〜1920年代
サイズ・重さ：W17.0cm D9.5cm H15.5cm / 684g
コンディション：
こちらは50年ほど一般家庭の食器棚に手付かずで眠っていたものを譲っていただきました。
真っ黒に変色していたものを磨きに磨いたところ美しいシルバーが顔を出しました。
それでも落ちない黒ずみ、多少のプレート・ロスはありますが、半世紀以上手入れされていなかった分プレート・ロスは少ないと思います。
凹みや変形などはなく、100年を超えるアンティークとしては大変良好な状態です。